2015年05月04日

魂の成長は地上の苦難をプラス思考で乗り越えることその1




魂の成長は地上の苦難をプラス思考で乗り越えることによってなされます


人間が地上で生活する目的は、「魂を成長させる」この一言に尽きます。高級霊が苦労しながら地上界に働きかけ、霊的真理を地上にもたらす目的は、地上人の魂の成長を促すこと以外の何物でもありません。優れた霊界通信・霊訓には、真理ばかりでなく、霊的人生を歩むための多くの実践的内容が述べられています。霊的真理は実践してこそ価値を持ちます。霊的真理を知ったというだけでは、スピリチュアリストとは言えないでしょう。

では、どうしたら私達は地上で魂の成長をなすことができるのでしょうか。何をしたら地上人生の間に霊性を高めることができるのでしょうか。高級霊訓が示す霊的人生のための実践とは一体何でしょうか。『シルバーバーチの霊訓』『インペレーターの霊訓(モーゼスの霊訓)』アラン・カルデックの『霊の書』の三大霊訓において示される霊的人生の実践的内容は、大きく次のようにまとめられるでしょう。

@霊優位のための自己コントロール(霊主肉従の努力)
A苦しみへの正しい対処
B利他愛の実践(人を正しく愛する)
C霊的世界とのストレートな交わり(瞑想・祈り)

前号では、この中の@の霊優位のための自己コントロールについて説明しました。今回は、A苦しみへの正しい対処について見てみましょう。

スピリチュアリズムの教え――苦しみ・困難は必要不可欠なもの

スピリチュアリズムの真理を知った私達であっても、苦しみは何とか避けたいと思うものです。苦しみを避けたいと思うのは地上の人間の本性ともいうべきもので、それはごく当然の在り方でしょう。一般の人々は、苦しみや困難がないことが幸せであり、苦難があることは不幸であると考えています。苦しみは人生から幸せを奪い取る敵であり、何とかそれを避けたいと願っています。多くの人々が宗教に係わりを持っていますが、その人達が求めるものは、苦しみのない幸せな人生です。シャカの仏法も、生・老・病・死という避けられない人生苦を、いかに克服すべきかというところから出発しています。このように苦しみは、私達の地上人生の中で大きな部分を占めています。

ところが高級霊訓では、苦しみに対して地上人とは全く違った見方をしています。違っているどころか180度も反対のことを言っています。私達地上人の常識を根本から覆すようなことを述べているのです。シルバーバーチはしばしば、「苦しみを避けてはいけません。ありがたいものとして受け入れなさい」と言っています。

霊訓を読むとき私達はよく、地上人と霊界人の視野の違いの大きさに驚かされることがあります。例えばその一つが死についての考え方です。私達にとって愛する人との死別は、悲しみの絶頂とも言うべきものです。が、それに対して霊界の人々は、「どうして死をそんなに悲しむ必要があるのですか。どうして死をそんなに悪く考えるのですか。死は肉体という牢獄から魂を解放してくれる喜ばしい時なのです」というように、想像もつかないような返事をするのです。そして同じように、私達が地上で味わう苦しみ・困難についても、ありがたいものだと言うのです。この世の多くの宗教は、苦しみを取り除くことを売り物にしていますが、それに比べて、スピリチュアリズムは何と違っていることでしょうか。

高級霊の発言や教えは、常に霊界という永遠的世界の観点からなされます。私達地上人が幼児であるなら、霊界の高級霊は無条件に親であり大人なのです。その視野の広さ、全体を見通した判断力は私達とは比べものになりません。そのような高級霊が、苦しみは魂の成長に不可欠な条件であると言っているのです。


地上は苦難の世界――苦しみは避けられない地上人の宿命

苦しみの意義を正しく理解するためには、非物質世界である霊界と、物質世界である地上世界との違いをしっかりと知る必要があります。霊界には私達が体験するような地上的苦しみはありません。死んで霊界に行けば、今地上で抱えている一切の苦しみはなくなります。それに対して地上生活では苦しみはつきものです。しかし、その地上ならではの苦しみがあるために、地上人生は意義を持っているのです。

地上という物質世界が霊的世界と大きく異なるのは、魂の成長レベルが様々な人々が同じ平面上に生きているということ、そして全てにわたって物質的な力の論理が支配しているということです。当然、利己性がこの世の人間世界を支配するようになっています。利己性の強い者ほど、この世では成功を収めやすくなっています。利己性の強い人間と付き合うと、それだけで様々な苦痛を味わいます。さらにそうした人間に支配されるということになれば、その苦しみはいっそう大きなものになるでしょう。このように地上では、人間関係において必ず苦しみや摩擦が生じるようになっています。

こうした人間関係の中で心を乱さずに生きるためには、たとえ相手の人格が足りないとしても、それを霊的視点から眺め下ろして、哀れさを感じるほどの心境を持つことが必要となります。相手を高くて広い心から見ることができない限り、その人に対する苛立ちや批判・非難の思いを克服することはできません。

また対人関係ばかりでなく、自分という一個人を見ても、肉体があるがゆえの様々な苦しみを持つようになっています。肉体の力はあまりにも強く、すぐに私達の心(魂)を肉主霊従の状態へ引きずり堕とします。自分自身さえまともにコントロールできません。少しでも清らかな思いを持とうとするだけで、猛烈な内面葛藤が起こってきます。本能的方向・物質的方向に流されるのは楽しく、安易です。そしてとても安定性があります。これを乗り越えるのには大変な霊的・内的な努力が要求されます。エネルギーを振り絞るような“霊的闘い”をしなければなりません。時には自らを禁欲的方向に押し出すことも必要となります。

さらに地上の苦難について考える時には、神のつくられた世界が“因果律”ならびに“利他愛”という神的摂理によって支配されている事実を忘れてはなりません。利己的行為や思考は、被造世界・全宇宙の摂理状況に合致しないため、そのズレた分は償いという形で再現されることになります。自らつくった霊的摂理とのズレは、それを償うために、自らに重い足かせをはめるような状態となって返ってきます。重い荷を背負って階段を上るような苦しみが必ず生じてきます。しかしその苦しみを正しく受け止め、前向きに努力しようとする時、結果的に、より高い世界を目指す意志を強固にすることになるのです。この意味で、償いの道は魂の成長の道と言えます。

「スピリチュアリズム普及会 ニューズレターより」




posted by コバチャン本舗 at 14:04| Comment(0) | シルバーバーチ読書会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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